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青痣

 子供の頃から数えると,ぶつかったりこけたりして青痣ができたことは優に百回は超えるだろう。その痣が最近特に増えている。
 狭心症の手術後,血栓を防止する薬を毎日飲んでいる。俗に言う血をさらさらにする薬だが,出血に対しては逆効果で,血がなかなか止まらなくなる。そのために,手術や抜歯などは簡単には行えない状況にある。身近なところでは,内出血が大げさなものになる。いつどこで打ったかも分からず痛みもない箇所に青痣が突然現れる。多分この薬を飲んでいなかったら気付かないような内出血だろうが,血が固まりにくいのでかなり広がった目立つ大きさの青痣になる。直径5センチくらいのものはザラにある。
 痣は,最初は全体が青色の中に血の色をした塊が点在しているが,日が経つと徐々に青一色になり,その内少し黒ずんだ黄色に変わる。色が青の内はこの痣が消えるのにまだしばらく時間が掛かることを諦めているが,黄色に変わると消滅する日が読めてくるので,見るのがある意味で楽しみになる。
 その日は突然やって来る。ふと見ると,昨日まで肌に張り付いていた黄色の楕円形が物の見事に消え去っている。痕跡を探してもその場所が分からないときがあるくらいだ。
 人は60兆個ほどの細胞でできていて,毎日300億個ほどが壊れ同じくらいの数の細胞が作られているらしい。いろんな数値が出回っているのでどれを信じて良いのか分からないが,細胞は,皮膚も脳もこれまで替わらないと思われていた心臓も,数十日で新しいものに置き換えられるようだ。昔の自分と今の自分とでは構成する細胞がすべて異なっていて,今もそれが進行しているわけだが,いつも自分であることに疑いはない。不思議な感じだが,変化し続ける過程そのものが生の営みということになるのだろう。
 目覚めるときれいに無くなっていた痣の跡を見て,生の神秘に魅了されると同時に,ふっと消えたその様子に亜空間的なものを感じた。

| 「亜空間」の現象の周辺の周辺 | 2012.11.21(Wed)19:30 | Comments0 | Trackbacks1 | 編集 |

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まとめ【青痣】  子供の頃から数えると,ぶつかったりこけたりして青痣ができたことは優に百回は超えるだろう。その痣が

2012/11/24(土) 00:21:21 | まっとめBLOG速報

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