ランチョンマット

食生活のパターンが変わったのは昨年狭心症の手術をしてからで,魚中心の献立で油っこいものを避けるだけでなく,野菜や果物を積極的に摂るようになった。
その果物を食べていたときのことだ。
皿の上にバナナとリンゴとオレンジが2切れずつ載っていた。バナナとリンゴはフォークで口に運んで食べたが,オレンジは皮が付いているので,汁をこぼさないように顔を皿の上に持っていきかぶりつこうとした。テーブルと眼との距離がグンと近付き,皿の下に敷いてあるランチョンマットの地模様が歪んで宙に浮いて見えた。その現象は唇がオレンジに触れた瞬間には消えていたので,1秒あるか無いかくらいの出来事だった。
これ以上簡単なものを見つけるのが難しいほど些細な現象だが,こういった現象が四六時中起こっていてその中で日々の生活を営んでいるのだと思うと,脳と意識の深遠な関係について改めて考えさせられてしまう。
| 「亜空間」の現象 | 2012.10.07(Sun)18:10 | Comments0 | Trackbacks0 | 編集 | ▲