紅葉

葉が緑のときは樹の種類による違いが遠目にはほとんど見分けが付かないが,葉が色付いてくるとそれぞれが個性を見事に発揮して,まさに色とりどりの様相を競演している。こういう光景を目にしたときは,四季の変化が鮮やかな国に生まれたことを幸せに感じる。
先週,時期も手頃だと思って,叡山電鉄で鞍馬辺りへ紅葉を観に行こうと計画を立てていた。ところが,ネットで情報を集めてみると,この季節は沿線の紅葉をライトアップしていることもあって超満員で,1時間くらいは並ばないと電車に乗れないと書いてある。さらに,あの小さい電車に詰め込めるだけ人を詰め込むので,車外の寒気と人いきれとの温度差で窓が曇って景色がまともに見えないくらいだそうだ。去年も同じようなころに銀閣寺あたりの紅葉を観に行って人のあまりの多さに辟易したことを思い出したので,結局行くのは止めることにした。
去年は京都に行った次の日に,口直しに家から歩いて行ける東大寺の辺りの紅葉を見に行った。有名な寺や参道などの観光コースはそこそこ人出が多いものの,一歩外れて,東大寺でも裏手に回ると,人気はまったくといっていいほど無く,澄んだ空気に色付く見事な紅葉を独り占めすることができた。今年もこの手で行こうと思う。
| 「亜空間」の現象の周辺の…… | 2011.11.29(Tue)18:32 | Comments0 | Trackbacks0 | 編集 | ▲