大学祭

昨日のことだが,同級生からの誘いもあって,こういった集まりには極力参加しないぼくが何を思ったか出かけることにした。それは理学部の同窓会で,その日は大学祭の初日でもあった。
昔ながらの風情を残す駅から歩いてすぐの理学部の校舎はくすんではいるものの当時の姿を留めていたが,そのすぐ隣に高層のモダンなビルが煌めくようにそびえ建っていて,その対比の壮絶さに時代の移り変わりを見せつけられると同時に,微かに記憶にあった空間が大きく変貌してしまった思いがした。
まさにお祭り騒ぎの喧噪の中,ぼくらの頃よりはるかにスマートになった出店の列の前を通り抜けて,4年間通い詰めたクラブの部室を探した。だが,それは跡形もなく消え去っていて,ここでも時の流れを思い知らされた。
同級生が3人来ていて,近くの飲み屋に入ったが,酒宴を交わすほど懐旧の情が増していくのであった。
| 「亜空間」の現象の周辺の…… | 2011.11.04(Fri)21:18 | Comments0 | Trackbacks0 | 編集 | ▲