風呂4

狭い浴槽なので両膝を立てて体育座りのようにしないと入れない。湯がいっぱいの場合には首から下は全て湯に浸かることができるが,半身浴程度の湯となると,立てた膝が水面から上に出てしまうので,胡座を組むようにして膝頭を下げていくことになる。
ゆっくり下げた膝が湯の中に入る様子を見ていると,円形に穴の空いた水面から膝頭が出ていて,その円が表面の波で同心円状に広がったり狭まったりしている。円の直径が2,3センチくらいになるように微調整をすると,湯は膝の表面から3,4ミリ盛り上がってすり鉢状の凹みを作る。この縁は湯の断面で,そこに湯の立体的な形を見ることができて面白い。
| 「亜空間」の現象の周辺 | 2013.03.08(Fri)16:35 | Comments0 | Trackbacks0 | 編集 | ▲