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座布団

 昨日で退職となり,永年の勤めからようやく解放された。
 写真は勤め先で30年ほどぼくのお尻を支えてくれた事務椅子に載せた座布団で,嫁さんがパッチワークでカバーを作ってくれたものだ。使い始めたころの記憶はほとんど無いが,今改めて見ると,パッチワークの布の断片が剥がれ落ち,色は全体に褪せたり汗が染み込んでいたりしていて,とても簡単には言い表せない姿になっている。
 この様相を風情のあるものと見るかどうかは見解の分かれるところだろうが,ぼくはパッチワークの布の断片が,剥がれ落ちたものも含めて,元の模様が構成していた様子をそこから読み取れる姿で残っていることにある種の感激を覚えた。
 色や質感は年月と共に朽ちていくが,模様によって構成された空間は永遠にその姿を留めているように思える。緑と黒の市松模様の正方形を短冊状の布が何重にも取り囲んでいる。この形が上下左右対称に配置された構造で,全体としてV字状の布の組み合わせが奥行き感のあるスパイラルになっていて,それが動的なイメージを与えている。市松模様の正方形を取り囲む形が4つの小宇宙を形成し,それら全体で亜空間を構成しているようにも見える。
 どうやらぼくは,座布団の宇宙が形成した亜空間の上に腰を下ろして永年暮らしてきたようだ。
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| 「亜空間」の現象の周辺の周辺 | 2012.11.30(Fri)11:25 | Comments0 | Trackbacks0 | 編集 |

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秋岡久太(くだ)

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亜空間
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