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迷路との関わり(6)

 これまでの迷路はどれも平面のものだったが,立体の迷路が作れないかと思うようになった。立体といっても,木を組み立てて作るといった本当の立体物ではなく,あくまで紙に描かれたもので,それが立体表現されているということだ。これも最初は方法がまったく思い付かず,試行錯誤の連続だった。
 デパートなどで,各階のフロアの平面図を上下に並べて紹介している案内板を見かけることがある。当然のことだが,この図を見ればどこにいてもどの売り場へでも行けるのがわかる。これは迷路と同じ構造だといえる。そこで,この案内図のスタイルを迷路に取り入れてみた。各階に同じ大きさの部屋を縦横にきっちり並べる。隣り合う前後左右の部屋との間には行き来できるドアがあったり無かったりする。各部屋は真上や真下の部屋と繋がるはしごがこれも掛かっていたり無かったりする。この仕組みでどの部屋からどの部屋へでも行けるようにして迷路を作った。
 一応これも立体迷路だが,上下の部屋が見た目には繋がっていないので,各フロアの関係が分かりにくい点が不満だった。これは,心のどこかに,縦・横・高さの三方向が対等になる表現を理想としていたところがあったからだと思う。
 だが,案内図式の迷路は,これを作る過程で,平面迷路のときは思いも付かなかった方法を考え出させてくれた。立体迷路の作成では,平面のときには万能だった壁を延ばすやり方がまったく役に立たないことが大きな問題だった。案内図式では壁より各部屋の有り様が迷路の主役になっていて,そこがどの部屋と繋がっているかが関心事になる。つまり,迷路の成立条件は壁の分岐や繋がり方ではなく通路そのものにあるということだ。このような構造は,身の回りにあるものでは,地中で複雑な形に伸ばす樹木の根や体中に張り巡らされた血管に見られる。これらの根や血管は,機能や重力の影響などを差し引くと,縦・横・高さの三方向に枝を対等に伸ばしていると見ることができる。また,根も血管も水や血液が流れる通路は壁に囲まれてはいるが,壁の裏側は異なる物質が埋まっていてすぐに通路があるわけではない。こういったことを参考にして,各分岐点には部屋が空間に浮かんでいて,それらの間に通路があり,それが繋がっていたりいなかったりすれば立体迷路が成立するということは分かった。(続く)
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| 「亜空間」の現象の周辺 | 2012.05.30(Wed)18:07 | Comments0 | Trackbacks0 | 編集 |

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秋岡久太(くだ)

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